釧路の港に立ち続けてきた理由
あの日、港の風が教えてくれたこと
港の空気には、都会では感じられない“人の温度”がある。
潮の香り、漁船のエンジン音、そして人の声。
それらが混じり合い、俺にとっての“生きる場所”をつくってきた。
どんな時代になっても、この港町で育った感覚だけは忘れたくない。
誰かに誇るためじゃなく、ただ「自分の生き様」として、
ここ釧路の港で立ち続けている──そんな想いが根っこにある。
時代が変わっても、変わらない自分
AIが話題になろうが、SNSの世界が加速しようが、
俺にとっての“現場”はこの港であり、居酒屋のカウンターだ。
世の中のスピードに焦ることもある。
だが、目の前の客と交わす一杯の酒、その一瞬の笑顔には、
どんなテクノロジーにも勝る「人の力」がある。
それを忘れたら、この仕事を続ける意味はないと思っている。
叫びたくなるほどの現実と誇り
店を続けることは、決して簡単なことじゃない。
景気の波、物価の高騰、人手不足。
夜遅くまで暖簾を上げ続けることは、時に孤独な戦いでもある。
それでもやめられないのは、釧路の港が俺の原点だからだ。
苦しいときほど、風を感じながら自分に言い聞かせる。
「これが俺の生き様だ」と。
仲間と共に築いた“現場の絆”
港の男たちの声が、俺の背中を押した
この港で働く仲間たちは、どんなに厳しい環境でも愚痴を言わない。
波に打たれ、風に晒されながらも、いつも笑顔で現場を支えている。
「今日もやるぞ」「明日も負けねぇぞ」──そんな声が日常にある。
その姿を見るたびに、俺も気合いが入る。
この港は単なる仕事場じゃない。
生き方を共有する“戦友たち”の集まる場所だ。
居酒屋は、俺のもう一つの港
昼間は港で働く男たちが、夜には俺の店に集う。
「お疲れさん」「今日も無事で良かったな」と言葉を交わす時間こそ、
釧路の夜を支える本当のエネルギーだ。
焼酎を注ぎ、刺身を出すその一瞬一瞬に、
この街の“生き様”が詰まっている。
金じゃない。効率でもない。
俺たちの仕事は、“信頼”で成り立っている。
信頼を形にする生き方
誰かのために尽くす。
約束を守る。
たとえ小さな店でも、真っ直ぐに生きる姿を見せたい。
それが俺の流儀であり、この港町で受け継がれてきた誇りでもある。
だからこそ、この街で働く誰もが互いに支え合い、
一人の背中を見て学び合っている。
その繋がりが、今の俺をつくってきたんだ。
時代の変化と、港の現実
AIと効率化の波に飲まれる世の中で
最近ではAIが接客や経営判断まで担う時代になってきた。
確かに便利だし、効率的だ。
だが、俺にはどうしても譲れない“感覚”がある。
それは、人の温度だ。
港町の空気には、データには表せない重みがある。
魚の匂い、風の冷たさ、仲間の声──
それらは、AIには絶対に理解できない「生きた情報」だ。
商売の本質は、信頼と顔
この港で商売を続けてきてわかったことがある。
どれだけ時代が進んでも、最後に残るのは“人と人の信頼”だ。
取引も、仕入れも、常連との付き合いも、
結局は「顔を見て話せる関係」がすべてを決める。
AIが情報を整理しても、そこに“心”はない。
俺が守りたいのは、目の前の客が笑って帰っていく時間だ。
その積み重ねこそが、真の価値であり、港町の生き様だ。
叫びに込めた想い
だからこそ、俺はこの港で叫ぶ。
「これが俺の生き様だ」と。
それはただの意地ではない。
どんなに時代が変わっても、
人の心を大事にする仕事の価値を信じたいからだ。
効率より、信頼。
スピードより、誠実さ。
この港で生きる者として、
俺はその信念を曲げずに進みたいと思っている。
これが俺の釧路流、生き様の答え
変わらない覚悟、変えていく勇気
時代は動く。AIも、Web5も、分散の波も止まらない。
だが、俺はその流れの中で「人の温度」を伝え続けたい。
テクノロジーを否定する気はない。
むしろ、それを味方につけて、港町のリアルを届けていく。
釧路で生まれ、釧路で生き、釧路で挑む──
それが、俺の誇りであり、原点だ。
誰かに評価されるためじゃない。
自分の“信用”を、自分の言葉で残すために。
港町から発信する、新しい価値
「信用が価値になる世界へ」──
その言葉が、今の俺のテーマになっている。
たとえ小さな声でも、真実の言葉には力がある。
この港から、全国へ、そして世界へ。
釧路という小さな街の中にも、
未来を変える情熱と信念が息づいている。
デジタルの時代に生きる“人間らしさ”を、
この手で証明していくのが、俺の使命だと思っている。
そして、今日も暖簾を上げる
夜の港風に吹かれながら、
俺はいつものように店の灯をともす。
笑い声、箸の音、グラスの響き。
それが俺にとっての最高の音楽だ。
明日もまた、この場所で誰かの心を温めたい。
釧路の港で、俺の物語はまだ続いていく。
そう、これが俺の生き様──
港町の風とともに生きる、めしどき大将の証だ。

