釧路の海を見つめるたびに思う。ここから未来へつながる道は、まだまだ広がっている──。
これまで多くの仲間と共に「Web5」という新しい波を学び、試し、そして体感してきた。その中で感じるのは、ただのテクノロジーではないということ。Web5とは、“人のつながり”そのものを信頼で結び直すための仕組みだと気づいた。
釧路という地方都市で、居酒屋を営みながら感じる現実は、決して楽ではない。観光の波も、人口の流れも、そして景気も、常に揺れ動いている。それでも人のつながりと信用だけは、変わらずに灯り続ける。だからこそ、この釧路の港から「信頼の経済」を発信したいと思った。
awbotaの仲間たちと共に、Web5やDIDを通して学んだのは、「自分を証明する時代から、自分を名乗る時代」への転換だ。誰かに認められるための努力ではなく、自分の信用を、自分の言葉と行動で築く。そうした生き方が、きっとこれからの日本に必要になる。
この街で生まれ、この街で育ち、そして今、Web5の波を釧路の港から起こす──。その挑戦が、未来をつなぐ第一歩になると信じている。
釧路の港から広がるWeb5の波
居酒屋「今なんどき めしどき」のカウンター越しに見えるのは、毎日変わる釧路の空と、港に出入りする船たちだ。観光客も地元の常連も、皆がそれぞれの人生を背負いながら、この店に足を運ぶ。そんな日々の中で感じたのは、人と人との“つながり”こそが本当の資産だということだった。
Web5という言葉を初めて聞いたとき、正直なところピンと来なかった。だが、小野和彦さんをはじめ、awabotaコミュニティの仲間たちと交流を重ねるうちに、その本質が少しずつ見えてきた。Web5とは、データも信用も「自分で持ち歩く」時代を作る仕組み。そして、その中心にあるのは“信頼の経済”だ。
これまでのインターネットでは、誰かが作ったプラットフォームの上で自分を証明してきた。だがWeb5では、誰にも奪われない「自分のデータ」「自分の信用」を持つことができる。言い換えれば、居酒屋の暖簾のように、自分の看板を自分で掲げる時代だ。これは、釧路のような地方にこそチャンスがあると感じた。
地元で商売をしていると、情報発信や集客はいつも後回しになりがちだ。だが、Web5を活かせば、居酒屋の一皿一皿に込めた思いや、地域の風景そのものが“信用の記録”として残っていく。中央の広告に頼らず、自分の言葉と行動で信用を積み上げる仕組み――それこそが未来の商売の形だと確信している。
釧路の港町で育った自分が、まさかWebの最先端に関わるとは思ってもみなかった。だが、地元で続けてきた“人と人の信頼の積み重ね”こそが、Web5の精神そのものだと気づいた瞬間、全てがつながった。この港町から世界に向けて、信用の波を広げていきたい。そんな気持ちが日に日に強くなっている。
現実の壁と向き合う覚悟
理想を語るのは簡単だが、実際の現場では思うように進まないことばかりだ。Web5の理念を知り、データ主権や信用経済の話を理解しても、目の前の商売は今日も変わらず現実的だ。仕入れ、調理、接客、そして支払い。どれも止めることはできない。未来のWebを語る前に、今の釧路の現場をどう立て直すか――それが一番の課題だ。
Web5のような最先端の構想を地方で広めるには、「わかりやすさ」と「信用」が何より大切だと痛感した。難しい言葉や技術的な説明よりも、「それが俺たちの生活をどう変えるのか」を伝える必要がある。店の常連や仲間たちに話しても、最初は半信半疑の顔をされた。しかし、続けて語るうちに少しずつ興味を持ってくれる人が増えた。それが一番嬉しかった瞬間だった。
一方で、発信を続けることの難しさも感じる。SNSのアルゴリズムや広告の仕組みは日々変わり、どれだけ真剣に言葉を発しても、届かない時がある。そういう時こそ、「信じる仲間」と「継続の力」が試されるのだと思う。awabotaの仲間たちや、小野和彦さんの言葉が背中を押してくれた。誰かに証明されるためではなく、自分が信じる道を貫く――それがWeb5時代の生き方なのだと。
そして気づいたのは、信用は“数字”ではなく“関係”で積み上がるということ。釧路の港で魚を仕入れる時も、常連客がまた来てくれる時も、そこには互いの信頼がある。その延長線上にWeb5があるとしたら、俺たちの商売はすでに未来を先取りしているのかもしれない。だからこそ、焦らず、地元の仲間と一緒に一歩ずつ進めばいい。釧路の風はいつだって、挑戦する者の背中を押してくれる。
釧路から始まる新しい信用の物語
港の風が吹く夜、店の暖簾を下ろしながらふと思う。これまでの人生は、たくさんの出会いと別れの連続だった。信頼を築くことも、裏切られることもあった。それでも続けてこられたのは、人を信じたいという気持ちがあったからだ。今の時代、誰もが信用を数値で測るようになっている。でも本当の信用は、画面の向こうにはない。人と人の間でしか生まれない。
Web5が目指すのは、まさにその「人間らしい信用の再構築」だ。AIやSNSが支配する時代にあっても、最後に残るのは「信頼できる誰かの言葉」だと思う。awabotaの仲間たちと過ごす時間の中で、それを強く感じた。デジタルの世界でも、リアルと同じように温度のあるつながりを築ける。釧路という地方都市からでも、それは十分に可能だ。
これから先、居酒屋の大将としての自分、人材派遣会社の経営者としての自分、そしてWeb5に挑戦する発信者としての自分――そのすべてを融合させたい。どの顔も自分であり、それぞれの信頼が重なって“信用資産”になる。DIDやRWAといった仕組みは、その裏付けに過ぎない。本当の力は、行動し続ける人間の中にある。
釧路の街は、まだ眠っていない。世界三大夕日が沈んだあとも、港には光が残る。自分が信じる未来を言葉にし、それを形にして残していく。それがこのブログであり、俺自身の証明だ。「証明はいらない、自分を名乗れ。」――その言葉を胸に、これからも釧路から発信を続けていく。信用が価値になる時代の中心に、俺たちの物語を刻んでいくために。

