釧路の港で始めた俺の居酒屋人生

めしどき大将の人生

開業のきっかけは「仲間の一言」から

サラリーマンからの転機

サラリーマンとして働く毎日。決して悪くないが、何かが足りない。

そんな日々の中、旧友との再会で言われた一言が胸に刺さった。

「お前の作る料理、店で出したら絶対流行るって!」

軽く言ったつもりだろうが、その言葉が俺の背中を押した。

そして心に決めた。「よし、俺の居場所を作ってやろう」と。

選んだ場所は釧路フィッシャーマンズワーフ

「港の屋台」という出会い

釧路に戻ってきた俺が選んだのは「港の屋台」。

観光客も地元民も入り交じるこの場所に、俺の店「今なんどき めしどき」を構えた。

屋号の由来は、親父が昔よく言ってた口癖だ。

「今なんどき?お、めしどきだな」

昭和の匂いと、漁師町の息づかいが残る港町にぴったりの名前。

暖簾を掲げる瞬間、鳥肌が立ったのを覚えている。

メニューに込めた想いとこだわり

人気メニューと信頼の仕入れ

うちの看板メニューはこうだ:

  • 羅臼産のホッケ焼き
  • マグロの脳天炙り
  • 自家製ザンギ(釧路発祥)
  • カニクリームコロッケ
  • 刺身5点盛り

どれも妥協なし。冷凍は極力使わず、地元の漁港や仕入れ先との信頼で仕入れている。

「うまい魚をうまいまま出す」──これが俺のやり方だ。

人生経験が詰まったカウンター席

カウンター越しに届ける想い

カウンターの向こうには、料理だけじゃなく、俺の人生がある。

アイスホッケーに青春をかけ、法人会社を立ち上げ、挫折も味わった。

でも、今こうして笑って酒を注いでる。

常連のじいちゃんも、遠くから来てくれた旅行客も、

みんなで酒を酌み交わすこの時間が、俺にとっての“青春の続き”なんだ。

地元の灯りを絶やさないために

困難の中にあるやりがい

コロナ、原材料の高騰、人手不足……

正直、しんどい時期もあった。いや、今だって楽じゃない。

でもな、毎晩来てくれるお客さんの「うまかった!」の一言。

それだけでまた厨房に立てる。俺がやらなきゃ誰がやる。

港町釧路の灯りを絶やさないためにも、「今なんどき めしどき」は今日も暖簾を上げる。

最後にひとこと

人生の中で、こんなに自分らしく生きられる瞬間があるとは思わなかった。

この店は、俺の人生の集大成だ。

だから──

「今なんどき?めしどきだよ」

今日も誰かの心と腹を、満たすために。