「競わない」という言葉は、よく誤解される。
逃げだとか、諦めだとか、負けを認めた姿勢だとか。
でも、俺はそうは思っていない。
競わないというのは、何もしないことじゃない。
勝ちに行かない。
でも、沈まない。
この二つを同時に成立させるのは、正直言って簡単じゃない。
世の中は、比べることで動いているからだ。
売上。
フォロワー。
再生数。
評価。
気づけば、誰かより上か下かで、自分の立ち位置を決めさせられる。
でも、商売を長く続けてきて思う。
比べ続けた先に、残るものは少ない。
削れるのは、体力だけじゃない。
気力も、判断力も、信頼も、静かにすり減っていく。
だから俺は、競う場所から一歩引いた。
大声で売らない。
煽らない。
無理に広げない。
その代わり、立ち続けることを選んだ。
派手じゃなくていい。
目立たなくていい。
それでも、ちゃんとそこに在り続ける。
すると、不思議なことが起きる。
売ろうとしなくても、
叫ばなくても、
信用は静かに流れ始める。
一度流れ始めた信用は、
広告よりも、言葉よりも、ずっと強い。
競わないという選択は、守りじゃない。
覚悟だ。
自分の場所に立ち続ける覚悟。
流行に振り回されない覚悟。
沈まないための覚悟。
これが、今の俺の商売。
まとめ
競わないという選択は、
勝ちを放棄することじゃない。
自分をすり減らさず、
信用を積み上げ続けるための、生き方だ。
勝ちに行かない。
でも、沈まない。
このバランスを保てる場所に、
静かに立ち続ける。
それが、これからの商売であり、
これからの生き方だと思っている。


