いつも通りの日曜の朝。釧路の港は、冷たい風が頬を刺す。気温は氷点下、車の窓は薄く凍りつき、吐く息が白い。
そんな寒さの中でも、俺はパソコンの前に座る。awabotaの仲間たちが集うZoomセミナーが、今日も始まるからだ。画面の向こうには全国の仲間が並ぶ。東京、大阪、九州、そして俺ひとり、北海道・釧路からの参加。
ふと気づく。いつの間にか、画面に映る顔が減っている。チャットも少なく、リアクションも淡々としてきた。
コミュニティは「成長」か、それとも「停滞」か――その境目を、今まさに感じている。
awabotaは、ただのWeb5の学び場じゃない。
DID、信用経済、AI共創…。それらを通じて「人の信頼を形にする」ことを目指してきた。
俺もその考え方に惚れ込み、釧路の居酒屋から参加を続けてきた。だが最近、その理念が薄れつつある気がしてならない。
情報を“受け取る側”に止まってしまった人たち。
行動を“発信する側”へ変えた人たち。
この差が、少しずつ、確実に広がっている。
本来awabotaは、中央集権的な価値観を超え、「個が信用を築く社会」を目指すはずだった。
だが、実際にはその“個”の動きが鈍ってきているのだ。
「学んで終わり」「見るだけ」――それでは、Web5の波に乗れない。
俺は居酒屋の大将として、現場に立ちながらこの変化を見てきた。
釧路の港で、日々お客さんの声を聞き、リアルな商売をしている。
デジタルもリアルも、結局は“人”でしかない。
信頼を築ける人間が、生き残る時代になっている。
だが、awabotaの中ではどうだ?
「次のプロジェクトが動かない」
「新しいメンバーが増えない」
「投稿への反応が減っている」
――その裏にあるのは、行動量の低下。つまり“信頼の更新”が止まっているということだ。
信用は、発信と貢献で生まれる。
誰かに与えることをやめた瞬間、信頼は止まる。
Web5の理想がどれだけ進化しても、そこに“動く人間”がいなければ、何も始まらない。
俺は北海道から、いま一度声を上げたい。
このawabotaという船を、沈めるのか、再び進ませるのか――それは「個人の行動」にかかっている。
俺は行動を止めない。
毎朝ブログを書き、釧路の現場から「Web5のリアル」を伝えている。
そして、店に来る観光客にDIDや信用経済の話をする。
笑われることもある。けれど、笑われてもいい。
それが「俺の行動」だからだ。
信用は、未来への切符だ。
Web5は、その切符を誰もが持てる世界。
だが、手にして終わりではない。
行動し続けることでしか、切符は光らない。
もし、このまま何も変わらなければ――awabotaの未来は“静かな終わり”を迎える。
だが、もし一人ひとりが「動く力」を取り戻せば、そこから新しい信用の循環が生まれる。
学びは行動に、行動は発信に、発信は共感に、共感は信頼に変わる。
その循環をもう一度回すために、俺は今日も釧路から記事を発信する。
遠く離れた場所でも、思いはつながる。
声を上げる人が増えれば、awabotaは再び輝きを取り戻す。
信頼とは、未来を信じる力だ。
そしてawabotaは、その未来を形にする“仲間の証”なんだ。
awabotaの末路は、決して運命で決まるものではない。
“動く人”がどれだけ増えるかで、未来は変わる。
俺はこれからも釧路の港から声を上げ続ける。
Web5が描く「信用で動く世界」を、リアルから照らすために。


