釧路の港から広がる信用の物語
61記事目では、Web5とVCがもたらす新しい信用の形について書いた。従来の広告や肩書きに頼るのではなく、日々の積み重ねや人との関係がそのまま「証明」となる時代。釧路の小さな港町からでも、その流れを実感できることを綴った。今回の62記事目では、その続きをさらに掘り下げたい。信用経済という言葉が決して抽象的なものではなく、私たちの生活や商売のすぐそばにあることを、具体的に語っていくつもりだ。
居酒屋「めしどき」を営む日々の中で感じるのは、お客様が店に来る理由の多くは「安心」と「信頼」にあるということだ。看板や広告だけでは人は動かない。誰かの紹介、口コミ、体験談。それらが積み重なって初めて「この店に行ってみよう」と思ってもらえる。その仕組み自体が、すでに信用経済の形を持っているのだ。だからこそ、Web5やVCといった新しい概念は、決して遠い世界の話ではなく、すでに私たちが日常で体感している現実と地続きなのだ。
例えば、常連のお客様が友人を連れてくるとき、「ここの料理はうまいぞ」「大将は面白いぞ」と言ってくれる。その言葉には、何の資格も証明書もいらない。信用は自然に生まれ、受け渡されていく。まさにそれが、VCやWeb5の世界で目指しているものと同じである。釧路という土地で長年培ってきた人との関係が、いまやデジタルの世界でも表現できるようになりつつある。この重なりをどう生かすかが、これからの挑戦だと考えている。
Web5とVCの実用的な姿
Web5やVCと聞くと、難しい技術用語に思えるかもしれない。しかし、実際の使い方を想像すると、その仕組みはとても身近だ。例えば、居酒屋「めしどき」で提供している料理の写真や、常連さんとの交流をSNSに投稿する。その投稿自体は今までもしてきたことだが、Web5の仕組みを使えば、それが単なる情報ではなく「信頼の証」として残る。つまり「この店に行った人が本当に体験した記録」という形で、改ざんされない証拠になるのだ。
さらに、自分自身の発信活動、例えばこのブログの記事も同じだ。毎日書き続けていること自体が信用の積み重ねだが、VCと結びつければ「本当にこの人がこの時に書いた」ということが証明される。これはただの自己満足ではない。読者や仲間にとって、その情報が確かなものだと示す力になる。信用を証明する仕組みは、デジタルの世界で人と人の距離を縮め、より安心感をもたらすだろう。
日常とデジタルの橋渡し
信用経済の本質は、日常で感じている「信頼できる」という感覚を、デジタルでも共有できることにある。釧路でお客様と交わす会話、料理を食べた人の満足そうな表情、常連さんが次の誰かを連れてくること。そうした小さな積み重ねが居酒屋を支えてきた。その積み重ねがWeb5とVCによって「可視化」され、データとして世界に届くようになる。そう考えると、地方で商売を続ける私たちにとって、これは大きな追い風になる。
証明や資格に頼らず、自分の日常の営みがそのまま「証拠」として残る。これこそがVCの真価であり、釧路という一地方からでも世界に発信できる大きな可能性なのだ。
従来の証明とその限界
これまでの社会では、信用を得るために資格や肩書きが大きな意味を持っていた。名刺に書かれた会社名、学校の卒業証書、役所が発行する書類。これらは「信用」を担保する道具として長い間使われてきた。しかし、それらは常に第三者の承認を必要とし、発行元の力に依存していた。つまり、自分自身の力で信用を示すことは難しく、常に「誰かに証明してもらう」ことが前提となっていたのだ。
しかし、現実の生活や商売の場面では、こうした証明が必ずしも意味を持つわけではない。居酒屋に足を運ぶお客様にとって、店主がどんな資格を持っているかよりも、「料理がうまい」「雰囲気がいい」「また来たい」と思えることの方が重要だ。つまり信用は、公式の証明書よりも「体験」によって生まれる。その体験こそが人の心を動かし、繰り返し訪れる理由になる。
広告に依存しない時代へ
これまで商売を広げるためには広告が欠かせなかった。しかし、広告はあくまで一時的な効果しかなく、資本力のある大手に比べれば、地方の小さな店が勝てるものではない。むしろ大切なのは「信用をどう積み重ねるか」だ。常連客の口コミや、一度来た人が次にまた友人を連れてくる。その連鎖こそが、広告以上の力を持っている。Web5とVCは、この「信用の積み重ね」をデジタルに変換し、さらに広げていく手段になる。
つまり、従来の肩書きや広告に依存するやり方には限界がある一方で、Web5は人々がすでに持っている「信頼関係」を可視化し、次の形へと進化させることができるのだ。
釧路から始まる信用経済の未来
これまで書いてきたように、信用は資格や広告ではなく、人と人の関わりや日々の営みから生まれるものだ。そしてWeb5やVCは、それをデジタル上に残し、世界と共有できる仕組みを提供してくれる。釧路のような地方都市でも、日常の営みがそのまま信用となり、地域の枠を超えて広がっていく。これは小さな居酒屋にとっても、大きな希望の光だと感じている。
言葉と信用を資産に変える
ブログを積み重ね、今回で62記事目を迎えた。続けてきた中で強く実感するのは「言葉は資産になる」ということだ。そして、その資産を支えるのは「信用」である。読者との約束を守り、誠実に書き続けることで、少しずつ信用が積み上がっていく。それは居酒屋を営む日々とまったく同じだ。料理を提供し、会話を交わし、また来たいと思ってもらう。その積み重ねが信用となり、やがて資産へと変わっていく。
次の挑戦へ
Web5やVCという新しい仕組みは、まだ始まったばかりだ。釧路の片隅で取り組む私の挑戦がどこまで広がるかはわからない。しかし、信用を可視化し、言葉を資産に変える流れは確実に訪れている。だからこそ、私はこれからも書き続け、発信し続ける。居酒屋の暖簾を守りながら、デジタルの世界にも自分の証を刻んでいく。港から船が出て世界へ広がるように、釧路から生まれる信用の物語をこれからも届けていきたい。

