「釧路から世界へ Web5が結ぶ新時代のつながり」

Web5

釧路の港に広がる新しい風景

朝の港に降り立つと、潮の香りと共に聞こえてくる観光客のざわめきが心を揺さぶる。世界各国から寄港するクルーズ船が釧路を訪れるようになり、街全体が活気に包まれている。つい先日も飛鳥IIIが寄港し、港の屋台から眺める景色には、釧路が国際都市としての表情を見せていた。かつては地元の漁師や観光客だけが通る場所だった港が、今や世界中の人とつながる「玄関口」になっているのだ。

私はこの場所で居酒屋を営んでいる。観光客がふらりと立ち寄り、ザンギや地酒を味わいながら「釧路に来てよかった」と笑顔で言ってくれる瞬間、それが何よりの誇りだ。だが同時に、ただ料理を出すだけではなく、ここから世界へ何を発信できるのかを考えるようになった。商売人として、釧路という土地に根ざしながらも、もっと広い視野で未来を見つめたい。そう思わせてくれるのが、この国際的な往来である。

そして今、Web5という新しい概念に触れながら、私は「人の行き交い」と「デジタルのつながり」を重ね合わせている。寄港する船が世界を運んでくるように、Web5は境界を超えた信用や関係性を運んでくれる。港での交流とデジタルの未来、その二つを結び合わせることが、次の時代の商売と生き方の鍵になると直感している。

地域の力とつながりの可能性

釧路という土地は、決して派手な都市ではない。札幌のように大きな繁華街があるわけでもなく、東京のように人が押し寄せることもない。だが、この街には独特の力がある。それは「人と人とのつながり」だ。常連客同士が自然に会話を始め、観光客が地元の人に勧められた一杯の酒に感動する。その空気感こそが釧路の魅力であり、私が居酒屋を続けてきた理由でもある。

しかし、この「つながり」が時代の変化の中で弱まりつつあることも実感している。若者が街を離れ、人口が減少し、漁業もかつての勢いを失った。商売をしていても、従来のやり方だけでは限界がある。だからこそ私は、地元に根付いた人間関係を守りながらも、新しいつながり方を模索している。その答えのひとつがWeb5だと考えている。

Web5は単なる技術の話ではなく、「信用」と「つながり」をデジタル上に再構築する仕組みだ。例えば、居酒屋での会話や交流がデータとして可視化され、信用や応援の形に変わるとしたらどうだろう。釧路に訪れた外国人観光客が、地元の人と交わした一瞬の笑顔や乾杯が、後にデジタル上で証明され、再びここを訪れるきっかけになるかもしれない。それはまるで、港に寄港した船が再び戻ってくるような循環だ。

この考えは、決して空想だけではない。実際にWeb5の概念を学ぶ中で、地域の中小企業や個人商店が世界と直接つながる未来が見えてきた。大手の広告に頼らずとも、自分自身の発信や信頼関係が「資産」となり、誰かに届く。これは地方で商売を続ける私にとって、大きな希望だ。釧路の一居酒屋から始まる物語が、世界へと広がる可能性を秘めているのだから。

商売の限界と新しい挑戦

居酒屋を9年続けてきた中で、何度も「限界」を感じた瞬間がある。観光シーズンには賑わうものの、閑散期には客足が落ちる。物価の高騰や人件費の上昇も追い打ちをかける。さらに、SNSや広告を使って集客を試みても、効果が長続きせず「結局は大手資本に勝てないのか」と思い悩んだこともある。どれだけ真剣に料理を作り、誠意を込めて客を迎えても、その価値が広く伝わらなければ、数字としては報われない。これが地方商売の現実だった。

だが一方で、私はこの苦しみの中で大切な気づきを得た。それは「広告や派手な宣伝よりも、人の信用こそが一番の力になる」ということだ。常連のお客さんが知人を連れてきてくれる。観光客がSNSに投稿してくれる。それが次の来客につながる。つまり、信用の連鎖こそが商売を支えているのだ。この実感とWeb5の考え方は、驚くほど重なっている。

Web5は「信用」を可視化し、個人や小さな店でも大きな影響力を持てる世界をつくろうとしている。例えば、釧路に来た外国人が私の店で過ごした体験を、デジタル上で自分の信用として証明できる仕組みがあればどうだろう。その証明が世界のどこかで再び評価され、別の観光客が「その店に行きたい」と思うかもしれない。広告に頼らずとも、実体験と信用が新しい集客の形になるのだ。

もちろん、これを実現するには課題も多い。技術的な理解や導入コスト、そして地域の人々に受け入れてもらえるかどうか。しかし私は、ただ待っているだけでは何も変わらないとわかっている。だからこそ「まず自分が試す」ことが大切だ。居酒屋という小さな舞台からでも、Web5を活かした新しい挑戦を発信すれば、やがてそれが地域の未来を変えるきっかけになる。そう信じている。

釧路から世界へ、未来への航路

港町・釧路で居酒屋を営む私が、なぜWeb5の学びに挑んでいるのか。それは単純に「生き残るため」だけではなく、「つながりを未来へ残すため」でもある。料理や酒はその場で消えてしまうが、店で交わされた会話や笑顔、信頼は形を変えて積み重なっていく。その積み重ねをデジタルの力で可視化できれば、釧路という街そのものが大きな物語となり、次の世代へと受け渡していけるのではないか。私はそう考えている。

飛鳥IIIが寄港した日に、私は港を見つめながら思った。船が運んでくるのは観光客や経済効果だけではない。世界中の人々との出会い、文化の交流、そして「釧路は世界とつながっている」という実感だ。これはまさにWeb5の理念と重なる部分だと感じた。国境を越え、立場を超え、誰もが「自分の証明」と「信用」を持ってつながる未来。釧路という小さな港からでも、その未来を先取りすることはできる。

あと2記事でこのブログは60記事目を迎える。ここまで歩んできた道のりは、決して順調なものではなかった。挫折や苦しみ、迷いも数えきれないほどあった。それでも、文章を積み重ねるたびに、自分の中で「言葉が資産になる」という感覚が強まってきた。記事は単なる記録ではなく、自分自身と釧路の物語を未来へとつなげる架け橋だ。だからこそ、これからの投稿はさらに重みを増していくと信じている。

釧路の港から見える水平線の向こうには、まだ見ぬ人々との出会いが待っている。Web5という新しい潮流は、その出会いをより強固なつながりに変える力を持っている。私は大将として、商売人として、そして一人の人間として、その未来の航路を歩んでいきたい。60記事目の節目を迎えるとき、きっと新しい挑戦の扉が開いているはずだ。釧路から世界へ──この小さな港から始まる物語は、これからも続いていく。

 

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